【ホースセラピー】 

   ホース セラピー の 効果 

 

     障害者 の 方も 

 

          安心して 楽しめます。

 アニマルセラピーの中でも 馬とふれあうホースセラピーは 馬の温もりから伝わる安心感

視界の高さや 広がりが 精神的な安定や 優越感などの 相乗効果を 生み出し 乗馬は

不安定な 馬の上で 無意識に バランスを 取りながら 筋肉を使う 全身運動となり

馬と共に 楽しみながら 達成感を 得ることが できる スポーツです。

馬とのふれあいは 心身の 回復を 促す動機付けを 作り 日常生活の リズムを取り戻す

ことに 馬の介在する ホースセラピーは 大きな効果が あることは 既に 古代ギリシャ時

から 着目されていました。日本でも 障害者乗馬は 20数年前から 取り組まれています。

人間は 社会の中で 人と交流し 様々な体験を することで 喜びや 哀しみを 感じ

社会性を 培っていきます。その成長過程で 馬と一緒の 体験を 通して 一般社会生活に

自然に 馴染んで 行けるような お手伝いを おこなって行きたいと 考えています。

 

https://www.facebook.com/tomoyasu.kato.9

 

       障害者は 身体を動かす 機会が少なく 呼吸器や 骨・筋肉に対して 

       

       適度な 刺激を 与えることができません。

 

       乗馬は 循環器や呼吸器に 良い影響を与え 新陳代謝の改善を 

 

       行うだけでなく 運動器官や 平行機能にも 良い影響を及ぼし

 

       情緒面でも 著しい効果を あげることが 出来ます。

 

       

 
レッスンの特徴
       
騎乗者とのコミュニケーションをはかり、リラックスさせつつ、乗馬の楽しさを肌で感じてもらうことを心がけています。

障害の 程度を考慮し、騎乗者ごと 指導内容で 

カリキュラムを組んでいます。

レッスン写真1

常に 騎乗者の 安全を考え、無理は

させません。

 

騎乗者の 健康状態の確認と 維持を 常に

行っています。

 
馬装の確認を常に行っています。  

騎乗者が 自分で できる範囲は、なるべく

手を出しません。

 
 
レッスンの内容
   

   騎乗者に  馬を出来るだけ 自分で 制御できるような 環境を作ります。

   インストラクターは 指導 ・指示を 提供するのみで、最低3人の ヘルパー

   または サイドウォーカー(馬の両側に付く介助者)に 安全維持を

   騎乗者の 障害度に 合わせて 長期的アプローチで 援助します。

   
乗馬療法の役割分担図 乗馬療法の役割分担図
乗馬療法の役割分担図 乗馬療法の役割分担図
 
 ①インストラクター ・・・レッスンのまとめ役
   ・騎乗者に 合った馬の 選択。 リーダー サイドウォーカーの抜擢
   ・騎乗者の 障害の程度や 目的に 合わせた レッスンの 計画
   ・チーム全体の 調和を 図る。
 ②リーダー ・・・馬を引く役
   ・馬具や 馬装の 点検
   ・安全確保 馬の行動に 気を はらう。
 ③サイドウォーカー ・・・馬の 左右で 介助する 役
   ・騎乗者に 話しかけ 緊張をほぐし 勇気づける
   ・騎乗者が バランスを 崩さないように 補助する。
                           

身体障害に対する効果

 ①ストレッチ効果
     馬体の 背中の丸みや 上下運動を 利用して 股間の 内側の筋肉を 徐々に

   引き伸ばし 股を閉じる 筋肉を 柔らかくします。また ふくらはぎや アキレス腱を

   無理なく引き伸ばす効果もあります。

 

 ②温熱の効果
   馬の体温は 37.8度~38.5度です。この体温を 利用して 筋肉疲労や脳(中枢神経)

   の障害などで 緊張した筋肉を 暖め 緊張を 解きほぐす 効果があります。

   ストレッチ効果との 相乗作用が 期待できます。

 

 ③平衡感覚の効果
   立位バランスや 歩行バランスが 不安定な 障害者が 馬の規則正しい リズムに

   合わせて 騎乗することで リズミカルな動きや 体の左右の ねじりに対応した

   騎乗姿勢を 保持する 平衡感覚を 養うことが できます。

 

 ④分離運動の効果
   脳に障害(中枢神経系障害)が ある場合 一つの関節だけを 単独で動かすことが

   できません。 乗馬の レッスンでは 馬に正しい 指示を するため 手足の関節を

   別々に 動かすことができ スムーズな 運動が 可能となります。

 

 ⑤筋力増強の効果
   脳に障害があると 機能的に筋肉を 使う事が苦手です。乗馬で 軽速歩は 

   鎧を 踏みながら 立ち上がり ふくらはぎで 馬体を 締め付けるので 股を閉める

   筋肉の 調整ができ 下半身の 筋肉の 機能的な動きが 可能になります。

 

 ⑥支持性の効果
   股を開いて 鞍の上に跨れば 体を安定させるための 腹筋と 背筋のバランスが

   良くなり 日常生活の 歩行や 座位に おいて ・頭 ・脊髄 ・骨盤 ・下肢の

   位置関係等が 良くなり 正しい姿勢が 保持できる ようになります。


ボランティア募集中

         障害者の 皆さんに 乗馬を 体験して いただく ためには たくさんの 

          人手が 必要と なります。 現在 スタッフだけでは 人数が 足りない ため 

                 障害者乗馬を お手伝い していただける ボランティアさんを 募集しております。

                 より多くの方々の ご理解と ご協力を 心より お待ちして おります。

  【ボランティアグループ】
                年会費(通信費)     ・・・    2,000円
                乗馬練習・勉強会費   ・・・    1,000円    (第1・第3 月曜日)

 

        (日本障害者乗馬協会 資料)

なぜ馬なのか?
現代においてはさまざまな分野で『セラピー』が行われています。その中で、とりわけ『アニマルセラピー』と呼ばれる分野において、乗馬セラピーの普及と実績が突出しているのはなぜだと思いますか?
それは、馬が人間を乗せるこができるもしくは運ぶことができる動物であるとういう1点に尽きます。犬や猫が人間を乗せるのは不可能ですし、象やラクダは身近にいません。人間を乗せて軽快に動ける動物、なおかつ従順で賢い動物は限られます。馬は単なるペットでも食料でもなく、人間の生活を支えるパートナーとして存在してきました。世界中に幾多の動物がいる中で、馬ほど人間に貢献してきた動物はいないでしょう。馬は人や荷物を運び、馬車やソリや木材を引きます。山を登り、川を渡り(時には泳ぎ)、野を駆け、田畑を耕しながら、黙々と従ってきたのです。
そして現代、馬にとって新たな活躍の場が確立されました。それが障害者乗馬という分野です。馬には、人間の体と心を癒す力も備わっているのです。

 


馬は元来おだやかで人なつっこく、しかも従順な動物です。正しく接すれば、人間を拒否したり攻撃することはありません。反対に警戒心を持つと、思うように動いてくれません。これが、とても大事な点です。
常に馬に話しかけ、上手にコミュニケーションをとることが乗馬の進歩に繋がります。騎手は筋肉や戦術ではなく、意思を疎通させる術を磨かなければなりません。騎手の障害は“障壁”になりません。動くのは馬なのですから。

 

障害者乗馬の歴史
障害者が馬に乗るという行為は、古代ギリシャ時代には既に実践されていました。詳しいことまでは判りませんが、「紀元前5世紀に、戦争で傷ついた兵士を馬に乗せることで治療していた」と記述された文献が見つかっています。
それから今日に至るいついかなる時代においても、馬は、単なる輸送の手段ではなく、人間の苦痛をやわらげ障害を軽減するための有効な手段として利用されてきたのです。馬に乗ることで、障害者の健康が総体的に向上することは、多くの人が認めるところです。

“Riding for Disabled”という言葉を最初に用いたのは、今世紀の初頭、英国のD.A.ハントとO.サンズという二人の人物です。ハントはオズウェストリー整形外科病院の創設者(1901年)。サンズは理学療法士で、自分の馬をオックスフォード病院へ持ち込んで、患者たちを乗せ始めました。
二人によって撒かれた乗馬療法の種は、やがて各地で芽生え、今日では世界中に浸透しています。彼らは、乗馬が多くの障害者に希望を与えることを信じ、将来一般的に受け入れられることを願っていました。その考えが間違っていなかったということは、今や数多くの事例が証明するところです。

中でもL.ハーテルの成功は際立っています。彼女は両足麻痺というポリオ障害を克服して乗馬を続けました。そして不屈の努力と向上心によって、1952年のヘルシンキオリンピックへ出場。馬場馬術で銀メダルを獲得したのです。実はこのオリンピックから、男女が同条件で競技することになりました。ハーテルにとっては、その条件でさえなお健常者と同等ではなかったのですが、愛馬ジューベリーを駆ってすばらしい演技を見せ、世界中の賞賛を浴びたのです。
ハーテルの与えた影響は絶大でした。ノルウェーの理学療法士で、乗馬経験も豊富なH.ボッスカーは、ハーテルの快挙に障害者乗馬の可能性を見出した一人です。彼女はさっそくコペンハーゲンの理学療法士U.ハーボスと共に自らの患者たちに乗馬を勧め、治療の一手段として活用し始めました。やがて間もなく、二人は障害者乗馬が絶大な効果をもたらすことを実感したのです。
ボッスカーと親交のあったN.ジャックスは、同様の試みをイギリスにも定着させようと考えました。彼女はまず患者を自宅の裏庭で馬に乗せることから始め、後に障害者乗馬信託を設立。当時の主任インストラクターを務めたJ.A.デービスは、今やこの分野の世界的権威になっています。
英国ブリストルにあるウィンフォード整形外科病院の院長S.セイウェルもその分野の第一人者です。ここは1948年に障害者乗馬の施設として公認された最初の病院です。
J.ピーコック博士は今なお熱心に障害者乗馬に取り組んでいます。彼女はRDA(障害者乗馬協会)の活動に関わりながら、一方ではフォーチュン乗馬療法センターの顧問委員会議長を務め、医療団体と障害者乗馬の現場との橋渡し的な役割を果たしています。
このように障害者乗馬は、イギリスにとどまらず、多くの国々で熱意ある人々の賛同を得てますます活発になっています。

 

 

全般的な効果
障害者が乗馬をすることによって得る効果は、第一に障害の種類や程度がどうであるか、第二にどのような方法で乗るか、によって違ってきます。一口に「障害者乗馬」と言っても、医学的な治療の手段として馬を利用する場合や、純粋に楽しむためのスポーツなど手法は多種多様にあるのです。

それでも全般にわたって共通する効果としては、主に次のようなことがあげられます。
  全体的な健康の増進
  循環系機能の向上
  消化器や排泄など他機能への適度な刺激
  脊髄の支持
  平衡感覚の発達
  筋力および運動機能の発達
  頭部と躯幹の統制

体に障害があることを理由に、馬に乗ることをためらってしまう人もいることでしょう。ですが現在では様々な障害に合った器具が考案され、馬具の改良や工夫も進んでいます。またインストラクターの指導方法やレッスンカリキュラムも、かなり研究されたものになってきています。そのようにして、障害を克服して乗馬を楽しんでいる人が、実際に数多くいるのです。

機能障害に対する効果
知覚障害を持っている人にとって、馬は自分を補ってくれるパートナーとなってくれます。例えば道路を近づいてくるトラックの轟音や犬の吠える声が聞こえない聴覚障害者のことを考えてみましょう。馬はそれらの音を聞いて、頭や首を上げたり、筋肉を緊張させたり、耳を音の方に向けるなどの反応を示します。馬の、体を使ったさまざまな仕草は、同時に騎乗者に注意をうながす合図でもあります。もちろん耳の不自由な騎乗者には、事前にそれら馬の合図の意味を教えておく必要があります。一度それを憶えてしまえば、騎乗者は馬から送られる情報を頼りに行動することができるようになるものです。

 


筋肉運動の整合や平衡感覚が向上するので、障害を軽減し克服するための治療効果が期待できます。また馬の動きに合わせて自ずと腰が上下左右に動き、脊髄にほどよい刺激が与えられる。また人間の平熱よりやや高い馬の体温は、騎乗者の緊張を和らげ、血行を促進する効果もあります。
ただし治療としての乗馬を行う上で注意すべきは、その障害が急性疾患か慢性障害かという点です。急性疾患は自己抑制的な事象で、一定期間の訓練や治療を経て快復が見込まれます。症状が現われなくなれば、以前の生活や成長状態に戻ることができます。一方、慢性疾患は延々と続きます。その人は、以前の生活や成長状態に戻る可能性はほとんどなく、障害を持ちながら、できる範囲で生活し発育する努力をしなければなりません。そのため慢性的な障害は、適切な治療と、障害を軽減するための助けを借りる必要があります。障害を軽減し克服するという二つの目的が同時に果たされれば、文句ありません。そして乗馬も、そのための手段の一つです。

医学的効果は他にも挙げることができます。騎乗者(患者)は馬の動きに影響を受ける。馬の動きが、乗っている患者の体に姿勢・平衡感覚・移動感覚・各部の機能を向上させるのです。騎乗時に受けるフィード・バックの影響は絶大です。右の手綱を引けば右に曲り、両方の手綱を引けば停止する。何もしなければ、何も起こらない。一つの行為が一つの反応をもたらします。こうした反応を経験することによって、乗り手は乗馬を学ぶだけでなく、身体的・精神的にも満足感を覚えるものです。自分の指示に反応する馬とのコミュニケーションは、言葉で反応する人間とのコミュニケーションより容易な場合もあり得るということです。
言ってみれば、馬自身もセラピスト(療法士)なのです。馬は、障害者乗馬の最も重要な部分を担っており、それは、期せずして乗り手を刺激するということにつきます。障害者乗馬を行うインストラクター、理学療法士、ヘルパーらの手助けによって、この刺激を理想的なものにすることが可能です。いつ介助し、いつ介助しないかを見きわめるのが難しい場合もありますが、障害者が介助なしでもなんとかやれる状況では、できるだけ手を貸さないことです。乗り手ができないことではなく、できることに目を向ける必要があります。

画像及び文章の無断使用を禁じます。全ての著作権は日本障害者乗馬協会にあります。

 

 

筋力 筋力アップ率

大きくてなだらかな馬の動きに合わせて漫然と鞍に座っているだけで、知らぬ間に筋肉が強化されます。全身の筋肉がまんべんなく強化されますが、特に下半身に顕著です。また、障害のある部分の周囲の筋力が鍛えられます。乗馬によって失った機能を回復することもありますが、それは障害の種類や程度にもよることでしょう。誰もが間違いなく得られる効果は、障害を補う部分の筋力がアップすることです。

左図は1回15分間の乗馬(常歩~速歩)を週3回×1カ月半行った人の、計測前後の最大筋力のアップ率

 
筋電 筋電ピーク値

人間が何らかの動きをすると、体内では『筋放電』という現象が起こっています。これを概説すれば、動きが強ければ強いほど、速ければ速いほど、大きければ大きいほど、放電量が増すことになります。騎乗者が意図的に動かなくても、馬の背中が、各部位にこれだけの運動(負荷)をもたらしているのです。特に体幹と下肢の筋肉に筋放電が顕著です。

左図は1回15分間の乗馬(速歩)をした人の、騎乗中の筋放電量の最大値

 
敏捷性 敏捷性と歩幅のアップ

上記のように筋力が強化された結果、運動能力が向上します。例えば「3メートル先を回って戻って来る」という歩行テストを行った場合、それに要する時間は11%短縮され、その時の歩幅は6%伸びました。

左図は1回15分間の乗馬(常歩~速歩)を週3回×1カ月半行った人の、計測前後の歩行能力

 
股関節 股関節の屈曲と伸展

たった1度の試乗によって、右図のように股関節の屈曲、伸展とも可動域が増加しました。乗馬の効果として語られることは少ないですが、最も顕著な効果として注目に値します。

左図は1回15分間の乗馬(常歩)をした人の、計測前後の股関節可動域

 
バランス 平衡感覚の向上

前後・上下・左右へ不規則に揺れる馬上に座ることで平衡感覚は格段に向上します。姿勢維持筋群(腹筋、背筋、下肢筋群)の筋力が強化され、調整力が養われるからです。左図は、目を開けたまま1分間直立したときの重心動揺を測定したものです。被験者の50代女性は、当初紫色の範囲で揺れていたものが、乗馬をするようになって赤色の範囲まで揺れが狭まりました。青線は参考までに平均的な50代女性のサンプルを示したもの。

左図は1回15分間の乗馬(常歩~速歩)を週2回×6カ月行った人の、1分間直立した(両足を閉じて目を開けた状態)ときの重心動揺

 
姿勢 姿勢の改善

筋力が強化され、運動能力が発達し、平衡感覚が向上した結果の総合的な効果として、適正な姿勢が身に付きます。これは、まさしく乗馬ならではの効果と言えるかもしれません。具体的には臀部の凸量が増加し(サンプルA、Bとも)、腰椎の前腕が無い人や前腕が小さい人に前腕が形成されます(サンプルB)。

左図は1回15分間の乗馬(常歩~速歩)を週3回×1カ月半行った人の、計測前後の脊柱形状

 
mets メッツ値(負担)の少なさ

筋力や運動能力の向上はどんなスポーツでも得られる効果です。しかし乗馬の特筆すべきは、そうした効果が緩やかな運動の中で得られることです。左図にあるメッツ値とは、運動によるエネルギー消費量が、安静時の代謝の何倍に当たるかを示す単位です。乗馬は、安静時の1.2倍のMETS値にすぎません。歩くのでさえ3倍もあるのに、です。最小の運動で最大の効果が得られることを利用して、障害者や高齢者が継続して効果的に療法を施すことができるのです。

左図は1回15分間の乗馬(速歩)を

行った人のMETS値

 

 

 

 

知的障害に対する効果
障害者乗馬の最良の特徴は、馬を相手に、青空の下で実践できることに尽きるでしょう。訓練室や養護教室で行っているような訓練を、解放感のある環境で行えるのです。場合によっては継続的な訓練以上に目覚ましい効果をあげ、知的障害や情緒障害を持った子供の療育の手段ともなり得ます。
こうした運動について、ドイツのアントニウス・クローガー博士が厳密に検証しています。彼はこの問題に関する多くの論文の中で、次のような効果を述べています。
  1)不安を軽減する
  2)多動を軽減する
  3)信頼の度合いを高める
  4)自己評価能力を高める
  5)自尊心を育む
  6)知覚・運動能力を向上させる
  7)対人関係のコツをおぼえる
  8)攻撃傾向が減少する
  9)嫌悪感や恐怖心を減少させる
 10)積極的な社会性を発達させる

自閉症の子供にとって、馬は最良のパートナーとなり得ます。よく訓練された馬は決して人間を拒絶しませんし、正しい合図を与えれば常に一定の反応を示してくれます。からかうことも、叱ることもしません。そのため他人や社会に対して心を閉ざしてしまう子供でも、馬に対しては心を開き自発的な行動をとるようになるという事例は数多くあります。

感覚統合
身の回りの情報は感覚システムを通して受け取られます。視覚・聴覚・味覚・嗅覚の他に、触感覚、前庭感覚、固有感覚なども感知しており、これらは人間の発達においてとても重要な役割を担っています。
人は、前庭感覚によって自分の動きを知ることができます。固有感覚によって自分の姿勢をとらえることができます。触感覚は、触れたことや痛み・温度・圧迫などの情報に関わっていきます。これらの感覚が複雑にからみあっているおかげで、人は身の回りの状況を正確に判断し、適切な行動をとることができるのです。
障害を持っている人のなかには、多動で無目的に動き回ったり、逆にほとんど動かなかったり、人と触れ合うことを嫌がったりなどということがあります。自分の身体イメージが獲得されていないために、調和のとれた運動をしたり、相手や相手との位置関係を知ったりすることが難しいのです。
これらの能力を高めるためには、多様で適切な刺激を得られるような運動をすることが必要です。乗馬はこの条件を十分に満たしています。馬の動きを体全体で感じ取ったり、馬の感触や体温を味わったり、自然に移り変わる景色を受け止めたりすることは、日常生活ではなかなか得ることができない良質な刺激です。それが訓練や学習というかたちではなく、楽しみながら行えることが乗馬の最大の利点と言えるでしょう。

 

 

乗馬療法

1960年代に、ドイツ人の医師と理学療法士のグループが定義付けました。ドイツでは姿勢の矯正や腰痛といった軽度の障害から、独力で騎乗できない重度の障害までの治療を目的として、盛んに乗馬を利用しています。
目的が治療であるため、騎乗者が馬を操ること以上に、馬が乗り手に与える影響(刺激)に主眼を置いているのが特徴です。治療の間、理学療法士が患者の反応を観察し、馬の動きをインストラクターやリーダー(馬の引き役)に指示します。よって、この方式にたずさわる理学療法士には、乗馬の知識と経験が必須条件です。理学療法士が騎乗者の後ろに乗る“相乗り介助”も、ごく一般的に行われています。
1980年代に入ってからは、乗馬療法の公認資格を持つインストラクターが行った治療(いわゆる乗馬レッスン)に健康保険が効くという制度が確立されました。1990年代以降、ヨーロッパ各国は相次いでこの保険制度を導入しています。

スポーツ乗馬

スポーツの盛んなアメリカでは、早くから障害者のための馬術競技会や各種イベントを催してきました。各種の競技は、厳密にルール化され、運営されています。騎乗者の健康増進と安全の最優先という2つの必要条件は満たしながらも、騎乗者に対しては、障害を克服して技能を向上させることを奨励します。
1996年のアトランタ・パラリンピックで、馬場馬術が正式種目となりました。これをきっかけに各国の障害者乗馬活動は一気に“競技志向”へと発展します。騎乗者がモーティベーションを持ちながら乗馬を継続するのに、きわめて有効だからです。技術を身に付け、競技に参加することによってほどよい緊張感を感じ、それまでの練習でも、向上心をもって練習に励むことができます。騎乗者が目的を持ち、それに向かって自分なりに努力することは、とても重要な意味を持ちます。

教育乗馬

ここでは単に馬に乗ることだけでなく、馬の世話や厩舎の管理といった段階から重要な意味を持ちます。クライアントは、馬の世話を通してかけがいのない生命の尊さや、物言わぬ動物を慈しむ豊かな情緒を育みます。また厩舎の掃除や給餌をすることで、責任感や奉仕の気持ちも芽生えます。
クライアントは、それと気づかないうちに治療効果を得ることができます。障害の程度、乗馬技術の程度によって、ゲーム、トレッキング(野外散策)、スポーツ的な乗馬まで幅広く選択できます。技術の向上を目指すのが難しい騎乗者であっても、馬に乗って馬場の外へ出たり、騎乗者によってゲームの難易度を変えたりするといった工夫によって、よりよい刺激を得ることができるのです。
ここでは教育の専門家の関与が重要な意味を持ちます。近ごろはカウンセラー、心理学者(スクールサイコロジストなど)、ケースワーカーといった専門家の技術的な問いかけが加われば、いっそうの効果が見込めます。

スタッフ
上述のようにいかなる形式の障害者乗馬を行う場合でもチームを組むことが大切です。騎乗者、インストラクター、ヘルパー(ボランティア)のほかにも、必要に応じて理学療法士やカウンセラーも加わることが望ましい形です。さらに家族や学校の担任教師などの助言も有効です。
     
1.インストラクター
乗馬している最中はインストラクターが全体を管理します。各スタッフがインストラクターの指示通りに行動しなければ、安全で効果的な結果を生むことはできません。インストラクターの乗馬技能は必須条件です。障害者乗馬のレッスンで使用する馬匹を管理するうえで、馬を調教する知識と技術が無ければ、安全性が保てないからです。
積極的に騎乗者本人や家族ともコミュニケーションをとり、必要であれば理学療法士や医師からアドバイスを受けることも大切な仕事です。責任感と強い意志とユーモアをもって、レッスンを指示する存在とならなければなりません。

2.リーダー
引き馬時にロープ(引き手)を持つ者をリーダーと呼びます。できるだけインストラクターと違う人がリーダーを務めるべきです。リーダーの役目は、主に馬の状態や進行方向について注意を払い、安全性を保つことにあります。
騎乗者のレベルにもよりますが、リーダーはできるだけ馬を誘導せず、騎乗者自身の力で馬をコントロールさせます。もちろん、危険でやむを得ない場合は、馬のスピードや進行方向を制御してやる配慮も必要です。

3.サイドヘルパー
障害者乗馬を行うにあたって、必要不可欠な存在がサイドヘルパーです。多くはボランティアでまかなわれ、騎乗者と最も身近に接する存在になります。サイドヘルパーは乗り手を乗・下馬させる方法を熟知している必要があります。またインストラクターや理学療法士から騎乗者の障害と能力についての説明を受け、何をするべきか、何をしてはいけないかを知っておくことも必要です。
騎乗者を自立させるためには、手伝い過ぎないことも大切です。騎乗者が馬上で姿勢を保てるようになったら、騎乗者の背中に回していた手の位置をモモに変え、やがて完全に手を離してしまえれば理想的です。騎乗者に全く手を添えず、騎乗者の横を歩くだけでも(サイドウォーカー)とても大切な役目を担っています。サイドヘルパー(ウォーカー)は、事故が起こらないよう常に騎乗者に注意を払っていなければなりません。

4.コーラー
騎乗者が視覚障害者の場合、現在地を確認させるためにコーラーを配置することを勧めます。一般的には馬場の各標記にコーラーが立ち、馬が接近してきたらポイントをコール(連呼)します。
コーラーは、騎乗者に顔を向けて明瞭に発声しなければなりません。声が小さいと全く機能しませんが、あまりに大きすぎと、馬を驚かせたり、インストラクターの指示を聞こえなくしてしまいます。
騎乗者は基本的にインストラクターの声に集中していなければなりません。コーラーの声は、馬場ラチや標記のように「そこにあるもの」として環境と一体化しているべきです。コーラーは、コール以外の言葉を発さず、一定の音量とペースで機械的にコールするのが理想的です。

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